初頭効果と親近効果

初頭効果と親近効果

今回は、第一印象が大切「初頭効果」と去り際が大切「親近効果」についての解説をしたいと思います。
心理学などを学んでいると普段なにげなくわかっていたことが言語化されるので、スッキリとするのがいいですよね。

初頭効果(Primacy effect)

人間は第一印象で感じた印象がその後も心に焼きつく心理効果のことを初頭効果といいます。
例として、

・「彼はお金持ちです。ただ、ダサイです。」
・「彼は、ダサいです。ただ、お金持ちです。」

のパターンがあった場合、前者の方が「お金持ち」、後者の方が「ダサい」の方が強く印象付けられます。

初対面での数秒間(7秒とかよく言われますね)で与えた印象がその後も相手の記憶に残されていくので、初対面での相手に与える印象をよくするのは大事ということですね。

サービスの最初に感じる印象、webサイトで言えばローディングしてファーストビューを見るまで、アプリならローディングからオンボーディングやアカウント登録画面くらいでしょうか。

ここで与える印象がその後もユーザーに残り続けるので、最初の数秒間でユーザーにどのような印象を与えたいかはかなり重要ですね。

初頭効果に似ている心理効果として、アンカリングやハロー効果も有名ですね。
上記の二つに関しては、また記事を書きたいと思います。

親近効果(Recency effect)

物事の最後の事柄が記憶に残りやすいという心理効果のことを親近効果(終末効果)といいます。
初頭効果が「最初」であるならば親近効果は「最後」がポイントになってきます。
初頭効果で失敗してしまった場合、最後で挽回することが重要になってきますね。(もちろん最初で良い印象を与えられることが良いのですが)

「最初」と「最後」どちらを重視すべき?

初頭効果が「最初」、親近効果が「最後」とポイントとなっているのですが、結局どちらに重要な情報をもってくるべきなのかということが気になってきますよね。

これに関してはターゲットユーザーや提供しているサービスによりけりなのですが、ターゲットユーザーで使い分ける場合は下記のようになるかと思います。

・関心、モチベーションが低いユーザー → 初頭効果
・関心、モチベーションが高いユーザー → 親近効果

関心、モチベーションが低いユーザーに関しては、最初に重要な情報を提示してあげないとそのまま離脱へとつながってしまう可能性が高くなるためです。
LPとかの構成も最初に重要な情報を提示している構成のものが多いですよね。まずは、最初の関門を突破させないことには次のステップにつながらないため、初頭効果を意識して情報設計、デザインを行う必要があります。

逆に関心、モチベーションが高いユーザーに関しては、最初に重要な情報を提示せずとも次のステップにいく可能性が高いため、最後に重要な情報を持ってくる構成にした方が良いです。

まとめ

提供しているサービスのジャンルやターゲットユーザーの属性により、上記のパターンに当てはまらない可能性がありますが心理学を理解して情報設計やデザインを行うことでより説得力のあるアウトプットを生み出せるかと思いますので、引き続き勉強していきたいと思います。

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