人間の心理に基づいてマーケティングなどの施策を行うことがあると思いますが、テンション・リダクション効果もよく利用されるものの一つです。
少し限定的な状況でのテクニックですが、該当するようなサービスを行っている方にはぜひ施策を考える際に考慮していただければ、より施策が効果的なものになると思います。
テンション・リダクション効果とは
人間というのは何かを越えようとする際には、必ず緊張状態に陥ります。
その後、その何かを乗り越えることができたあとに一気に緊張状態が溶けてしまい、注意力が散漫になる状態のことです。
みなさんも心当たりがあるように、何か買い物をしたときに、他のものを買ってしまう経験をしたことがないでしょうか?
特に自分にとって大きな買い物の場合は、緊張状態になりやすくよりその効果が発揮されるかと思います。
しかも買いたいものが高価で、本当は買うはずではなかったもののが低価なものだった場合、アンカリングの効果も働きより強力な誘引力を持つでしょう。
具体的な使用例
Amazon リコメンデーション
代表例としては、上記画像のAmazonのカートに追加したあとに表示されるリコメンデーションでしょう。
Amazonのポイントとしては、「他の人はこのような商品も買っています」とバンドワゴン効果、同調現象なども合わせて利用している点です。購入を決定し、注意力が散漫になっているところに、上記の効果をプラスすることで安心感を与えさらに購入させるよう設計されています。
また、リコメンデーションの精度も素晴らしいためここでさらに買い物をする人も多いのではないのでしょうか。(私もその一人です)
ZOZOTOWN
日本の代表的なECサービスとしてはZOZOTOWNがあると思いますが、しっかりとカート内でのレコメンドを行っています。こちらは「カートに入れたアイテムからのおすすめ」ととくに他の効果とは組み合わせて使用していないですね。こちらのテキストを「他の人は〜〜」みたいな感じにしたらCVRにどのように影響するのかテストしてみたいですね。(もうテストしたのかもしれませんが)
あとは、他にはチェックしたアイテムや商品のランキングも表示されており、チェックしたアイテム、ランキング、レコメンドという順に上から並んでいるためZOZOTOWNでは、この並びが一番効果が高い並び方なのでしょう。
まとめ
利用できるシーンが割りと限定的なテンション・リダクション効果ですが、他の効果などと組み合わせることでより強力なものになりそうですね。
特にECなど購買が関係するものでの導入がイメージしやすいですが、緊張状態を作り出すようなサービスではもしかしたらそのタイミングを利用してさらなるサービス、ビジネス成長につなげられるでしょう。